完璧主義をやめたい
悩み
1日の計画が一度でも狂うと萎えてしまい、あとはどうでもいいやとなってしまう。数十分時間がずれると、次の計画を立てるのが億劫になってしまう。
(高3文系)
回答
「手段と目的」について、アドバイスできたらと思います。
よく、「手段と目的を履き違えるな!」という言葉を耳にしますが今の状況はそれに近いのではないかと思います。つまり、本当の目的は"志望校に合格すること"であるのに、その手段である"計画を立てて効率よく勉強すること"が目的になっている。だから、その目的が達成されなかったことにより気持ちが落ち込んでしまうのです。
そのようになった原因について、私なりに2つ考え、それぞれの対処法を記します。
1つ目は、目的達成の意欲が低いこと。 例えば、総理大臣を目指す政治家がいたとします。その政治家の目的は"国をより良くすべきこと"であるべきなのですが、その意識が低く、"権力闘争に勝ち総理になること"を目的としてしまうようなことです。
厳しい言い方をするようですが、このケースでは、"合格すること"への意識が低いということです。 この対処法としては、もう一度、なぜ自分はどうしてもこの大学に行きたいのか、を考えてみることです。"合格する"という目的が達成されるならば"計画通りに勉強する"という過程はどうでもよくなるはずです。
2つ目は、手段自体を楽しんでいること。 例えば、軽音部に入部したとします。"楽器を演奏する"という目的に向けての手段として、まず"楽器を購入"したとします。ところが楽器がかっこよすぎるあまり、楽器を弾かないけれども収集するようになってしまった。というようなことです。
このケースでは"計画通りに勉強する"という手段に対して充実感を感じて、本来の"合格する"という目的を見失っているということです。 この対処法は、"時間"でなくて、"やること"で計画を定義することです。例えば、「単語帳5ページ分、 数学の過去問1年分…」などとやることリストを作ります。そうすることで計画倒れすることが断然少なくなります。一方で時間で計画を立てていたときと同様に、自分が今日やったことを視覚化でき、充実感を味わえます。
つまりこの方法だと、本来は手段である"計画通りに勉強すること"が目的になってしまったとしても本来の目的である"合格すること"と矛盾しないということです。